噛み合わせの問題とは?

噛み合わせの不具合は、歯並びや歯の欠損、虫歯治療後のずれなど、さまざまな原因で生じます。これらの問題を放置すると次のような症状が現れます。

食べ物をうまく噛めない
噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛むことができず、消化に影響が出ることがあります。
顎や顔の痛み
顎関節に負担がかかることで、顎や顔の筋肉に痛みを感じることがあります。
頭痛や肩こり
噛み合わせの不調が原因で、顎から全身へ影響を与え、頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。
スポーツにおけるパフォーマンスの低下
噛み合わせが悪いと、体全体のバランスが崩れ、スポーツのパフォーマンスに影響が出ることがあります。噛む力の不均衡が身体の左右のバランスに影響し、特に瞬発力や姿勢の維持が重要なスポーツにおいて、不調を招く可能性があります。また、顎や首、肩の筋肉に負担がかかることで、スポーツ中に疲労やケガのリスクが高まることもあります。

噛み合わせ矯正の方法
マウスピース矯正
透明なマウスピースを使って、少しずつ歯や顎の位置を調整していく方法です。目立たず、取り外しができるため衛生面にも優れ、食事や歯磨きも快適です。
ブラケット矯正
歯にブラケット(小さな金具)を装着し、ワイヤーを使って歯を動かす矯正方法です。確実に歯を動かせるため、噛み合わせをしっかりと改善できます。
矯正用プレート
成長期のお子さまの噛み合わせや歯並びを改善するために、プレート型の矯正装置を使用します。顎や歯が成長しやすい時期に治療を始めることで、より効果的に改善できます。
咬合調整
専用の器具を使って、歯の高さや形を調整することで、噛み合わせのズレを少しずつ改善します。虫歯治療後の調整にも有効です。

噛み合わせ矯正Q&A
噛み合わせが悪いとどんな問題が起こりますか?

噛み合わせが悪いと、食事の際にうまく噛めないだけでなく、顎(あご)に負担がかかり、顎関節症、頭痛、肩こり、消化不良など、全身にさまざまな影響を与えることがあります。また、歯並びのずれや歯の摩耗が進むこともあります。

噛み合わせ矯正はどのような治療法がありますか?

噛み合わせ矯正には、マウスピース矯正、ブラケット矯正、矯正用プレート、咬合調整などがあります。患者さまの状態に合わせて、最適な治療法を歯科医師が提案します。治療期間や装置の選択は個人差があるため、診断結果に基づいて決定します。

噛み合わせ矯正にどれくらいの期間がかかりますか?

噛み合わせ矯正の治療期間は、治療の種類や症状の程度によって異なりますが、一般的には1年半〜2年程度です。軽度の噛み合わせの問題であれば、より短期間で治療が終わる場合もあります。

噛み合わせが悪いとどんな症状が現れますか?

噛み合わせが悪いと、以下のような症状が現れることがあります。
・顎の痛み
・食べ物を噛むときに不快感
・頭痛や肩こり
・歯のすり減りや痛み
・顎がカクカクと鳴る音
・口を開けづらい、閉じづらい
これらの症状が長期間続く場合は、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。

噛み合わせ矯正は痛みがありますか?

噛み合わせ矯正では、歯や顎の位置を調整するために多少の不快感や痛みを感じることがありますが、通常は一時的なものです。マウスピース矯正やブラケット矯正の場合、装置を調整した後に痛みを感じることがありますが、数日で慣れることがほとんどです。痛みが強い場合は、歯科医師にご相談ください。

噛み合わせ矯正をしないとどうなりますか?

噛み合わせの不具合を放置すると、顎関節に負担がかかり、顎関節症や歯の摩耗が進む可能性があります。また、食べ物をうまく噛めないため、消化に負担がかかり、胃腸に影響を与えることもあります。全身の健康にも影響が出ることがあるため、早めに治療を受けることが推奨されます。

矯正装置をつけている間、食事や日常生活に影響はありますか?

矯正装置をつけている間は、硬い食べ物や粘着性のあるもの(ガムやキャラメルなど)は避けた方が良いです。マウスピース矯正の場合は、食事中や歯磨きの際に装置を外すことができるので、比較的快適に生活できます。ブラケット矯正の場合は、食事中に装置が壊れないよう注意が必要です。

噛み合わせ矯正は子どもでもできますか?

はい、お子さまでも噛み合わせ矯正が可能です。特に成長期のお子さまは、矯正治療を通じてあごや歯の発育をサポートすることができるため、早期に治療を始めることで良い結果が得られやすいです。矯正治療のタイミングや方法は、歯科医師と相談しながら決定します。

なるべく目立たない矯正器具はありますか?

はい、目立たない矯正器具は複数あります。矯正治療が必要でも、見た目が気になる方にとって、目立たない選択肢は大変人気です。代表的なものをいくつかご紹介します。
1. 透明なマウスピース型矯正器具(インビザラインなど)
透明なマウスピースを使った矯正方法は、ほとんど目立たず、取り外しも可能です。食事や歯磨きの際に外せるため、衛生面でも優れています。ただし、適用できるケースに制限があるため、事前の診断が必要です。
2. セラミックブラケット
歯の色に近いセラミック製のブラケットを使用した矯正器具は、金属製のものより目立ちにくいです。ワイヤーも白いものを使用することで、さらに目立たなくなります。
3. 舌側矯正(裏側矯正)
歯の裏側にブラケットを装着する矯正法です。表側からは矯正器具が見えないため、見た目を気にする方には最も目立たない方法です。ただし、歯の裏側に装着するため、慣れるまで多少の違和感があるかもしれません。

噛み合わせ矯正が終わった後、後戻りすることはありますか?

噛み合わせ矯正が終わった後も、歯は自然に動くことがあるため、矯正治療後はリテーナー(保定装置)を装着して後戻りを防ぐことが大切です。リテーナーを正しく使用し、定期的に歯科医師のチェックを受けることで、矯正後の歯並びを長期間維持できます。