インプラント
インプラントシステムについて
当会では何らかの原因で歯を喪失して部位に天然歯の代用となる人工歯根の植立を実践しております。10年以上の経験と多くの症例(年間200症例以上)により安全で確実性の高い治療法となっております。 また、当会では専門医を中心として症例検討会を実施し、厳しいガイドラインに沿って診療に当たっているため、ほぼ100%に近い確立で植立が可能となっております。
インプラント治療の流れ
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診査・診断(レントゲン(パノラマ、 CT )検査、内科的検査など)
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診断結果の説明、インフォームドコンセント(患者様の同意のもと治療開始)
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インプラント埋入手術→消毒・経過観察
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インプラント上部構造作成→完成
新しいインプラント治療
◆ All-on- 4
臼歯部に傾斜角をつけてインプラントを埋入し、固定式補綴物を装着する治療法です。オトガイ孔間に4 本のインプラントを埋入し(上顎では必要に応じて 6 本)、そのうち最後方の両側 2 本を専用のガイドを用いて傾斜埋入します。
この術式を用いてインプラントを埋入することが可能であれば、骨吸収が著しい場合を除き、解剖学的に埋入が困難とされる臼歯部を避けあらゆる骨量に適合できます。
◆フラップレス術式
患者様が求めているのは、負担が少ない治療です。フラップレス術式を採用することにより、患者様の負担を軽減し、治癒期間を短縮することができます。
仕組みについて
インプラントの構造は図のように、上部構造・アバットメント・インプラント体の大きく3つの部位に分けることができます。
上部構造
天然歯の歯冠に相当する部分です。
上部構造は一般的にセラミックやハイブリッドで作られ、審美性と耐久性を兼ね備えています。
アバットメント
インプラント体の上に取り付けられるもので、上部構造を支える役目を果たします。
インプラント体
歯根に相当するもので、骨と結合し、歯を支える部分となります。
チタンは、非常に生体親和性が高い為、金属アレルギーの方も安心して治療が受けられます。
症例イラスト
奥歯が抜けている場合
奥歯にもインプラントは使用できます。大きな隙間はブリッジでしっかりと固定します。
歯が一本抜けている場合
一本のインプラントによって、健康な隣の歯を削ったり、傷つけたりせず、隙間を埋めることができます。
入れ歯を入れている場合
下の顎に二本以上のインプラントを入れ、人工の歯を固定します。インプラントは入れ歯をしっかり固定させるための柱の役目をします。
静脈内沈静法について
静脈内鎮静法とは、気分を落ち着かせる効果がある点滴薬を血管内に直接投与することで高い除痛・鎮静効果を得ることができる方法です。
歯科治療中の痛みや音・振動が嫌いな方、口の中に道具が入ると吐き気を催す方、インプラントなどの手術を受けたいけれど初めての経験で不安な方、障害をお持ちの方、ご病気などで体調に自信のない方などを対象に、手術中は患者様の身体の状態を常にモニタリングし、意識レベルを程よい状態にコントロールし快適で安全な歯科治療のためのサポートをいたします。
静脈内沈静法の流れ
準備
オペ前日までに健康状態などについて担当医が伺います。
オペ当日 術前
- 麻酔医よりお体の状態について伺います。
- 血圧・脈拍・SpO2を測るモニターを装着し、常に患者様の状態をリアルタイムでモニタリングします。
- 麻酔医が点滴を装着します。点滴からお薬を少しずつ流し、意識レベルを程よい状態に調整します。
術中
- オペ中も常に麻酔医が患者様の全身状態をモニタリングしています。
- 術中はウトウトした眠気を感じるような状態です。
術後
- 治療が終了した時点で、点滴を取り外します。個人差もありますが、点滴を取り外してから5?10分ほどで意識レベルが通常に戻ります。
- 眠気やふらつきがなくなるまでそのままお休みいただき、他に問題がなければそのまま帰宅していただきます。
注意事項
- 麻酔を使用しますので、オペ当日にご来院する際は公共交通機関をご利用ください。
- オペ後は車の運転は絶対になさらないで下さい。
- オペ後は激しい運動を避け、飲酒もお控え下さい。